2021年3月の有効求人件数を発表いたしました。
データサラダで収集分析している日次有効求人件数※の3月集計値をプレスリリースいたしました。
2021年3月における全国の有効求人件数は1,110,281件となりました。前月比は+1.0%と3カ月連続でプラスになり、前年比は▲9.3%と2月の▲15.0%から大幅に上昇しました。
3月の有効求人件数は前月比、前年比ともにプラスを示しましたが、前月比に関しては季節要因、前年比に関しては昨年の新型コロナ第1波よる大幅減の反動が要因として大きいです。表1に有効求人件数の前月比推移、厚生労働省「職業安定業務統計」の有効求人数(原数値)のコロナ禍前における前月比平均(期間:2010~19年)を示していますが、1~3月は例年、求人数が前月より増加する月であり、それと比較すると、2021年の推移は高いとは言えません。ただ、コロナ禍前との比較である「対2019年同月比」では2月の▲0.6%ptから3月は+0.4%ptと2カ月ぶりにプラスとなったことから、基調は緩やかな持ち直しに転じたと判断しています。
プレスリリース資料:
http://www.kerc.or.jp/report/2021/04/462021.html
※データサラダでは、ハローワークインターネットサービスより就業地別求人情報の掲載件数を毎日取得し、日次で「就業地別有効求人件数」を掲載しています。月次集計値は、各月における有効求人件数の最大値をとったもので、月次での傾向の把握が可能です。なお、本指標の特徴は、厚生労働省公表の統計より1カ月ほど早く傾向をつかめる即時性と、求人を出した企業の所在地ではなく、実際の求人がある就業地の値を捉えている点にあります。