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お知らせ

2021年5月の有効求人件数を発表いたしました。

データサラダで収集分析している日次有効求人件数※の5月集計値をプレスリリースいたしました。

2021年5月における全国の有効求人件数は1,072,685件となりました。前年比は+12.1%となり、4月の+3.8%に続き2カ月連続でプラスとなりましたが、前月比は▲0.8%と2カ月連続でマイナスになりました(図1)。

前年比がプラスとなった要因は、第1波による緊急事態宣言の影響により、2020年4月~5月の有効求人件数は前年比▲29.3%と大幅に下落したため、そこからの反動増によるものです。

前月比がマイナスとなったのは、コロナ要因ではなく、季節要因が主因とみられます。表1に有効求人件数の前月比推移、厚生労働省「職業安定業務統計」の有効求人数(原数値)のコロナ禍前における前月比平均(期間:2010~19年を示していますが、4~5月は例年、求人数が反転減する月であり、過去の水準と比較すると2021年5月の減少幅は大きくありません。

長期的な傾向としては、第1波以前の水準には遠く及ばないものの、前年同月の水準を上回っていることから雇用は緩やかな回復基調にあると判断しています。有効求人件数に大きな減少はなく、4~5月に発出されたまん延防止措置・緊急事態宣言などによる影響も限定的です。一方で短期的には、前月比がほぼ横ばいであることから、低水準での推移が続いています。大きな減少はないが、雇用改善への目立った動きも見られません。

プレスリリース資料:
http://www.kerc.or.jp/report/2021/06/6320215.html

※データサラダでは、ハローワークインターネットサービスより就業地別求人情報の掲載件数を毎日取得し、日次で「就業地別有効求人件数」を掲載しています。月次集計値は、各月における有効求人件数の最大値をとったもので、月次での傾向の把握が可能です。なお、本指標の特徴は、厚生労働省公表の統計より1カ月ほど早く傾向をつかめる即時性と、求人を出した企業の所在地ではなく、実際の求人がある就業地の値を捉えている点にあります。

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